DLPテクノロジーとは

DLPはデジタルプロジェクターを使って造形物を作る方法で、光を樹脂に投影します。 一方、LCDはLEDの光をマスキングスクリーンを通して使用します。しかし、LCDでは光源の強度にわずかな変化が起こるためにじみや均一性の低下が問題となります。また、液晶の有機材料も時間と共に劣化し、精度が低下するため交換消耗品としてもコストを必要とします。LCDテクノロジーでは、特定の波長の光を使用して画面を表示します。この光の波長が高いほど、LCDパネルの劣化が早くなってしまいます。そのためLCDのライトエンジンでは、405nmという特定の波長に制限されています。 DLPテクノロジーには二つの光源があります。一つは385nm（Primeのみ）もう一つは405nmです。 ほとんどの樹脂の反応度は400nm未満なので、DLPは幅広い材料、特に高性能樹脂を使うことができます。405nmでは部品に与えるエネルギーが同じでも硬化の効率が低くなり、光はより深く浸透します。 一方、385nmではUV光が各層に集中し、より正確な造形が可能です。405nmはスルー硬化の影響を受けやすくなり、精度が損なわれる可能性もあります。385nmはより安定した有効性が認められます。 LCDプリンタとDLPプリンタは、特定の部品や材料を造形することができます。 しかし、特殊な材料を使用したプロジェクトでは、LCDプリンタは再現性や一定の品質、高精度の要件に問題が生じることがあります。一方DLPプリンタはデジタルプロジェクターを使用して、優れた解像度と一定の品質を確保しながら高精度な部品を製造することができます。また、DLPプリンタは放射照度が高く張出しやブリッジ構造、アイランド形状、大きな断面（大型部品）の造形にも優れた機械特性を持っています